色々文章が乱れておったので追記。コロナ明けだけに冴えないのかわたし!
わたくし常々HOTをタイムボカンシリーズにおける「三悪」だと思っていて。
タイムボカンのマージョ一味、ヤッターマンのドロンボーといった三悪の「悪党ではあるけれど、肝心なとこドジで憎めない」という愛すべきキャラクターたちの人気は当時だけでなく時代を超えた今でも主役を凌いでいるように見える。
作品をあまりきっちり見ていないわたくしですら「ヤッターマン?ドロンジョさまね」と思い浮かべるほどだもの。
タツノコプロのこのシリーズにおいて、キツめのセクシー美女を筆頭に、頭は回るけれど何処か抜けている発明家、パワーだけの脳筋野郎、という「悪役を中心に話を進めたら面白いはず!」と決めたのは、当時演出の布川さんだそうだけど。
「魅力的な悪役が存在するからこそストーリーが輝くのだ!」
というのはプロレスにも言えるのよねー、てことでH.O.Tに話が戻ったヨシ。
HOUSE OF TORTURE(ハウス・オブ・トーチャー)略してH.O.Tの誕生は2021年。
当時、抜群のフィジカルとアピール力で人気を誇っていたYOHが負傷してちょいと鬱っ気入っていた時に、ヤングライオン時代からの同期でコンビを組んでいたSHOが「パッとしないYOHとはもうやってらねぇよ」とばかりに反旗を翻したところから始まっている。
バレクラに、というよりもバレクラの中のさらなるユニット
H.O.Tへの加入で。メンツとしてはEVIL、SHO、高橋裕二郎、そしてこの人がいなきゃ!のディック東郷。
ディック東郷さんは普段は
SNSでカメラ女子か!てな綺麗な写真(いやほんと上手いと思う、と職業柄突っ込むわ)で朝食シーンを毎朝見せてくれる一方で、試合はあくまでもダーティ。凶器、介入、卑怯なやり口は当たり前!しかも劣勢となると途端に相手に媚びる、強面の割にどこまでも情けない東郷さんだけど、情けない顔が何故かほんっとチャーミングでね!
そしてわたくし、そんな東郷さんは絶対H.O.Tのブレーンだとこっそり思っていて。
SHOがヒールレスラーとして華麗に華開いたのは絶対に東郷さんのおかげだと思っているんだけどいかがかしら。
だってだって、ヤングライオン時代から、涼しい顔で何でもこなす器用なYOHに比べ、控えめで自信なさげで「宇和島帰りたい」と弱音を吐くようなSOHですよ!タマちゃんに「ダイジョブダイジョブ」と励まされた話はけっこう有名だと思うけれど、リングをみていても同期であるYOHに対してもライバル心など皆無で、むしろ「YOHさんスゲー」と瞳をキラキラさせるような無欲なSHOを、ディック東郷さんはよくぞヒールレスラーに育ててくださった!と思う。
そりゃSHOだって新日本プロレスの入団テストそして厳しい修行時代をクリアしたほどの才能はあるし、しかもデビュー後もあの肉体をきっちり維持できるほどの努力家ではあるけれど、それだけでは上へ上がれないのがプロレスの厳しいところ。なので「こまったな時代」からできる子なのにそんな御神酒徳利でいいのかなーと心配になるほどだったYOH&SOHをあの形で引き離した意味は、彼にとってはとても大きいと思う。
ロスインゴを裏切って加入したEVILも、そりゃデビュー当時からプロレスの上手なヒールだったけれど、ヒールとしての緩急やユニットとしての動き方もロスインゴの時から大きく変わっているし、高橋裕次郎はもう隠しきれない人の良さを上手に「情けなさ」に変化させている。そのへんを東郷さんはうまくコントロールしているような気がするんだけどどうだろう。
ま、賢くて人間的に魅力的でないと、ヒールレスラー、無理なんで!
個人的にはSHOのヒールっぷり、ヒロム凱旋八王子大会あたりから腹決まったように見える。本来の色白で甘く優しげなルックスで控えめな性格から想像するに、たぶん彼は人生においてあれほど激しく世間から批判や悪意を食らうような事はなかったと思うのだけど、そこを乗り越えてよくヒールとしての振る舞いを確率したなあと感動すら覚えるわよわたくし。
(ブーイングはヒールレスラーの華とは思うけど、H.O.Tに対してはちょっと度を超えていた部分があったようなので)
目線もしっかりあちこちに気を回せる余裕が!つーても集合写真的には目線揃ってないとカメラマン的には辛いんでそこは要注意だぜ

EVILもこういうことしなかったと思うんだよねロスインゴ時代。

指先まで細かいのが東郷さんだ。京都木屋町プロレス行きたかったよー
裕次郎の人の良さダダ漏れはレスラーとしてありやなしや。あっ、この試合のKENTAとズモさんはどうしよう長くなっちまうじゃねーの。
その他のさいとう常備ボディ、レンズの作例はこんな感じで。