わたくし、撮影についての知識はスポットで教えていただいたことはあれど、明確に弟子入り、というのはしておらんので。
となると、各種メディアを彩ったカメラマンがお師匠さんなんだー…とあつかましいことを言ってしまう。
さすがにカメラを持ったことはなくても、写実デッサンを描くとこからはじまるデザインの教育を受けたのち、デザインでモノを売るとかアクセスを上げるとかそうした現場におったけれど、一枚の写真について「何をどう撮るべきなのか」を示してくださったのは、街を彩っている写真家だったんじゃないかしらん。
ので、若い頃(というか下手したら子供の頃も!)、あらゆるメディアを通して意識的にも無意識的にも絶対影響を受けているはずな、篠山紀信さんの展覧会。
なにかしらカメラについて小癪な知恵がついている今拝見してもやはり素晴らしくて。
露出がどうとか感度がどうとかそういうんでなく、紀信さんと撮られている側の間で、空気が煌めいている。
三島由紀夫の熱さと美意識、伝統芸能の緊張感、AKB48の若さと軽やかさ、震災被災者の日常まで、描き切る幅の広さ。タイトルもコメントも一切なく、ただ写真だけを見せる潔さ。
「撮る」ことの熱量を頂戴したような展覧会でございました。
なんしかモノクロにあてられて、フォトショップでモノクロキャンペーン。軸的にはしくった…
CP+のチケットを持っていると300円オフざますよ!